イラストはすべて院長のオリジナルです


皮膚、筋肉、骨、血管神経、内臓等を包む薄い膜をファシアと言います。日本語にすると筋膜ですが非常に多くの役割をしています。 70%の含水とコラーゲンからなるこの線維芽細胞は弾力性があり組織がスムーズに動くことを可能にします。 ところが長時間の同じ姿勢を維持していたり運動不足、骨折によるギプス固定は可動域を著しくに制限するため弾力性を失いトラブルの原因にもなります。 突然起きるぎっくり腰、寝違え、頑固な肩こりも多くはこの筋膜の機能低下によるものだと思います。 鍼治療はこのような正常な動きを失った組織に直接作用して元に戻す効果があります。 是非試してください。

 


骨折の治療には自然療法である保存療法と手術による観血療法があります。 手術による治療の進歩によ高齢者の大腿骨骨折や交通事故による複雑な骨折にも対応し多くの患者さんが救われています。 しかし通常 日常生活の中での転倒による骨折はかなりの症例で保存療法が適応できると思います。病院ですぐさま手術療法を勧められたら一度セカンドオピニオンも必要かもしれません。 当院では多くの患者様から相談を受けますが、可能であれば保存療法をお勧めしています。 麻酔や手術後の傷痕、金属のプレートやビスを入れるのに抵抗がある方がいると思います。 またどちらの療法で処置を受けたとしても大切なのはリハビリです。早期から動かせる関節の動きを確保し浮腫や腫れに対応しなければいけません。ギプスをしている間もリハビリが必要です。それにより早期回復が期待されます。 当院の骨折症例集を参考にしてください。


骨折をしてお医者さんから手術の予定を迫られたらどんな気持ちになりますか? 大変なことになってしまった。入院もしなければならないの? 選択肢は手術しかないの? 手術と聞いて驚き戸惑う大勢の方がいらっしゃいます。 麻酔に抵抗がある 手術痕を残したくない 金属を体の中に残したくない 皆それぞれ思惑があるようです。 以前ですと特別な骨折を除きほとんどが保存療法で治療してきました。 柔道整復師も骨折治療の一端を任され日々整骨技術を研鑽してきました。 しかし最近では整復するのであれば手術療法を勧める先生が多くいるように思われます。 技術・器具ともに進歩し良い結果を作っていますが、弊害があるのも事事実です。 手術が多用されることにより、以前のような骨折整復術が衰退していくのではないでしょうか。 手術を勧められた方で抵抗がある方は一度先生に整復操作を自らお願い 骨折部位が良い位置に戻っていれば保存療法でお願いするのはいかがでしょうか。 またセカンドオピニオンとして他の整形外科医に相談してみるのも良いと思います。 骨折の治療は期間を伴うので年齢や患者さんの環境、患者さんの不安材料をお聞きして手術療法 保存療法を選択されるべきだと思います。 自分が納得のできる治療法を選んでください。 もしお悩みがあればいつでも相談してください。


アゴの痛みで困っている方はいらっしゃいますか? 歯科でマウスピース矯正療法をしても効果がなかった。 大学病院の口腔外科に診察を受けても結果がでなかった。 更に頭痛や肩凝りも酷くなり日常生活にも支障をきたすようになってきた。 是非鍼治療を試してください。 患者さんから「早くからやってれば良かった」と言う意見をいただきます。 鍼治療、超音波、マッサージにより咀嚼筋を緩め血行を促進します。 ほとんどの患者さんは二回ほどの施術で違いに気付き驚いています。


自律神経が乱れると様々な症状が発症します。不定愁訴の原因でもあります。 当院では針灸治療と同時に光線療法も併用しています。 頸椎の脇を通る自律神経の節に特殊な光のエネルギーを照射することで脳の血流を良くし、緊張した交感神経を抑制します。 この治療はペインクリニックでも行われています。


ぎっくり腰の原因 ● 筋筋膜性腰痛 ● 背骨を繋ぐ関節の不具合 ● 仙腸関節機能障害 ● 椎間板変性、退行 ● 椎間板ヘルニア ● 脊椎圧迫骨折 筋筋膜性腰痛は日常的によく起きる障害です。 運動不足、栄養不足、長時間同じ姿勢で仕事をした後に硬くなった筋膜(FASCIA)が突然引っ張られ傷つき激痛になる現象です。女性のストッキングに伝線が入ったような状態をイメージしてください。 筋膜は痛みの受容器が多く損傷を起こすとにより激痛になります。 しかしこの筋筋膜性腰痛には鍼治療がとても有効です。 ほとんどの方が治療後24時間経過したころに変化が現れます。 ハリ治療は体がもつオピオイド効果(モルヒネ用効果)を引き出すからだと考えています。 腰痛に限らず寝違い、ふくらはぎの攣れ 運動時の筋肉痛にも効果があるので是非相談してください。


病院でのギプスは、よほど腫れがない限り環行ギプス(包帯を環状にクルクルと包むようなギブス)を巻くことになります。しっかりとしたギプスなので安定できますが、中の状態がわかりません。 それに対しシャーレ固定(半分のギプス)はたくさんのメリットがあります。 病院では再診は二週間毎なので環行ギプスの方が都合が良いですが、毎日患部の状態を診るにはシャーレの方が良いと思います。  皆さんはギプスをしている間は何もできないと思っていませんか? 実はこの期間に患部の観察 皮膚の消毒     浮腫の軽減 骨折以外の関節の動きの確保がその後の経過に大きな違いがあらわれます。 1ヶ月も同じギプスを巻きっぱなしにしていることは、同じ下着を1ヶ月着ているのと同じで事で大変ストレスになります。 気持ちの良い環境で骨の癒合を待った方が良い結果がでるのです。 中にはギプスをが当たって痛い、皮膚が痒い、匂う、腫れの軽減と共に緩んだギプスが動いて痛いなどのお悩みを抱えている方もいます。 当院では毎日皮膚が清拭し下着になるネット包帯を替え綺麗な包帯で巻き直し固定します。骨の安定時期は理学療法もします。 是非その様なことでお困りな方は相談してください。

日本では古くから柔道整復師の資格者が骨折、脱臼の整復(もとに戻す技術)をしてきました。 鍛練した柔道家が現場での起きる怪我の応急手当をしたのです。 現在でも素晴らしい技術をもった先生もいらっしゃいますが、医療の制約で発揮する場がすくなくなっています。 また整形外科医は整復技術より手術の向上に努めている先生方が多いように見受けられます。 確かに手術療法により難治性骨折を治療できるようになり恩恵はありますが、昔からの保存療法も侵襲が少なく素晴らしい治療法だと思います。 転位のある骨折で手術を勧められた場合、整形外科医に一度整復操作をお願いしてみても良いのではないでしょうか。 上手く行けば手術を避けられるかもしれません。

骨折をすると病院でギプスで固定されますが、ギプスの巻き方良し悪しで、その後の経過が全く違ってしまいます。 骨折をしたから多少の痛みは我慢しようというのは間違えです。 本来、骨折をしても骨からの痛みは正しく固定されていればそれほ辛くないはずです。 耐えがたい痛みはギプスが皮膚を圧迫している、むくみによる圧迫、血行障害 正しい位置で固定されていないなど様々な理由が考えっれます。 少しでも不具合があったら再診日まで我慢しないで医師に伝えましょう。 包帯を上手に均等に巻ける先生はギプスが上手に巻けるはずです。ところが、そうでない場合は所々が凸凹になり、見た目がツチノコのようなボッテリギプスや所々が皮膚に食い込んでしまっていることがあります。 今ギプスを巻いている方には確認してもらいたい点があります。 手首の骨折の場合 手のひらの感情線(遠位手掌皮線)から小指は曲がりますか? 手のひらを窄めたままで巻かれていませんか? 指先から二つまでの関節しか動かせませんか? この状態で一か月以上固定してしまうとリハビリに時間を要してしまうかもしれません。 ギプスをしている間も反対の手を使って指を動かしてください。擦ってあげてください。 何かお悩みがありましたら遠慮なくお問い合わせください。

国分寺に開院して三十周年になります 40年の臨床経験で多くの症例を診てきましたが、さらに自己研鑽に努め患者様のよい道しるべになれるように努力してまいります。

 

ケガをして病院でレントゲン検査すると骨に異常がないと湿布と痛み止だけ処方され帰されることはないですか? 骨折がなくても靭帯 血管 神経 腱などかダメージをおっています。 ダメージを負ったところから炎症物質 発痛物質 浮腫により悪循環がはじまります。 できるだけ良い環境をつくりましょう。 私たちは毎日患部を観察し早期復帰に努めます。

骨折すると周りの組織も一緒に壊れます。 残骸は炎症をひきおこし痛みの原因になります。骨そのものは骨折すると自然のプロセスで治っていきますが、散らかった残骸がそのままでいると思わぬ悪循環により関節が固くなったり、浮腫が退かず治癒を遅らせ後遺症を残してしまいます。 患部は良い環境に保たなければいけません。 病院と整骨院を上手に併用することをお勧めします。 私たちは日々の患者さんの訴えに耳を傾け、お悩みに対応します。