現在病院・整形外科のリハビリ、経過観察に疑問や不安のある方是非ご相談ください
お問い合わせお待ちしております。
〇橈骨遠位端骨折
トータルで8週近く固定をされました。リハビリを希望し週一回受けることができましたが、毎回いきなり動かす運動療法は強い痛みを伴いました。
経過が良くないことを医師に伝えると本人の努力が足りないと逆に怒られてしまいインターネットで当院を探し相談に来院されました。
当初は手はパンパンに腫れ、安静にしていても痛みがひどく寝ることもできない状態でした。
指の先まで浮腫があり指関節 手首の動きが制限される関節拘縮です。
軽度のマッサージと超音波治療から根気よく継続することにより症状は徐々に緩和し関節拘縮も消失して全く生活に支障のない状態までに回復しました。
〇リスフラン脱臼骨折
折れた骨と関節をビスで固定する手術をしました。
手術は成功していますが、その後のギプスが足に合わず圧迫を受けていました。
夜も眠れないほどの痛みは処置後の悪循環によるものと思われます。
皆さんは骨折してるのだから痛いのは当り前だと思い込んでいますが、何週も経過して夜眠れないほどの痛みは悪循環そのものです。
適切な処置が行われていれば苦しむことはありません。
〇肩部打撲
駐車場の縁石につまずき左肩から転落
受傷後病院でレントゲン検査しましたが骨折は認められませんでした。
冷シップと痛み止めを処方されましたが、特に治療もなく数日後に再診を
するように言われただけで、途方に暮れていました。
日に日に痛みは増し、左腕 胸全体に真っ黒に変色していきました(皮下溢血)。 夜も眠れないので来院されました。
打撲による出血と浮腫により腕がパンパンになっています。
指から肩へと軽擦(軽いマッサージ)動かせる関節の運動をして浮腫の除去に努めました。
一回の治療でその日は眠れるようになり、徐々に色も薄くなっていきました。炎症性物質の除去には消炎鎮痛剤は良く効きますが、悪循環による循環障害にはマッサージが良いと思います。また漢方薬も効果的です。
今回は漢方にも詳しい整形外科の先生をご紹介し、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を処方してもらいました。
打撲 骨折による皮下溢血班は重力の関係で下のほうへ移動していきます。
○ 足関節捻挫
ご紹介する症例は、たいへん腫れていますがすべて骨折を伴わない捻挫です。
捻挫とは関節が思わぬ外力により本来制限されるべき可動範囲を超え軟部組織を壊してしまったことを言います。
たとえば指は曲げたり伸ばしたりしますが、他の方向には動きません。ところがボールが飛んできて指にあたり
思わぬ方向に曲げられると痛みと腫れが出てきます。これは骨の周りにある靱帯・関節の袋・血管等が壊わしているからです。指に限って言うならば別名「つきゆび」です。 ですから「ねんざ」「つきゆび」と言っても
丁寧に治療していかなければいけません。病院のレントゲン検査で骨に異常がなければ、冷湿布だけということもよくあります。整骨院での得意な分野です。初期は固定 徐々に理学療法 温熱療法 マッサージを施し、しっかりと治療していきます。
○足関節捻挫 関節不安定症
大学生 女子
小学生の頃からバスケットボールをしています。何度も捻挫やケガの既往があり今回もプレー中に強く捻ってしまいました。整形外科で診察を受けたところ剥離骨折が確認されギプス固定を一ヶ月ほどすることになっていました。
本人は3週間後の学生最後の試合に参加したい希望があり当院に相談に来られました。
触診したところ剥離骨折しやすいところには骨折特有の圧痛が認められなかったので、陳旧性の骨折(過去のけがの痕)ではないかと、再度信頼できる整形外科医を紹介しました。 検査の結果やはり新しい骨折ではありませんでした。もちろん靱帯 腱は損傷しているのでテーピング等の固定は必要になりますが、ギプスよりは楽になります。
当初は両手に松葉杖でタクシーで学校に通っていました。
現在、捻挫の治療をして最後の試合に参加できるように毎日治療中です。
本当はやってはいけませんが、テーピングでちょっと参加してもらう予定です。
○右第五指関節捻挫(伸筋腱断裂 マレットフィンガー)
ラクビーの練習中受傷しました。小指の先が曲がったままで伸ばそうとしても起こすことができません。
これは伸筋腱(しんきんけん)が断裂しているためで、単なる突き指だと放置しておくと
後で後悔することになります。
治療は指先のみ約1か月固定すればほとんどが切れた腱はつながりますが、当院では
毎日チェックします。固定がずれたり、緩むと少し曲がったままで繋がることもあるからです。
固定している間も超音波、マッサージを施すと回復も早くなります。
下の症例の様に小指と人差し指が多いいですが、親指にも起きることがあります。
一か月放置した患者さんもなんとか保存的治療(固定)で治りましたが、できればすぐに診てもらいましょう。
○右下腿部挫傷(肉離れ)
すごい内出血ですね。これは打撲による肉離れですが、筋肉の突然の痙攣や過度の負荷でもよく
起こります。RICEの法則通り安静 冷却 圧迫 拳上ですが当院では初期にも使うことのできる
マイクロアンペアー微弱電流治療により痛みの軽減 治癒促進を促します。
時期をみて温熱療法 超音波 マッサージにより浮腫や挫滅した残骸等を散らす努力をします。
しこりもつくらず経過良好にて治癒しました。
深部で肉離れを起こすと内出血が表面に現れるのが遅くなります。また出てくる場所も重力の作用により下の方に
現れるので患者さんが、「どうしたのかしら?」と驚かれる方もいます。ふくらはぎを肉離れしても足の指が、真っ黒になることがよくあります。
○五十肩(石灰沈着性肩関節周囲炎)
五十肩と言っても様々なパターンがあります
ご紹介するのは急激に発症する肩の痛みには、関節に石灰が出現する場合です
当院で超音波観察装置の検査をしたところ石灰の高エコーが確認できたので
病院を紹介 注射と投薬で症状が緩和 その後温熱療法マッサージを施しました。
早期の診断と処置が求められます。
○ ガングリオン
手首が痛いと来院されました。
これは外傷ではなくガングリオンと言うものでよく相談されます。
処置はいろいろあります。 整形外科では手術により取り除く方法、注射で処置する方法がありますが整骨院では最も原始的な方法「つぶす」です。
上手くいくと一発で消失、痛みもなくなります。・・・
○変形性膝関節症
年齢を重ねると関節の軟骨も徐々に摩耗していきます。日常の負担、体重、運動不足など
も大きな要因です。
整形外科では注射によりヒアルロン酸の注入により負担を軽減させますが、私たちは理学療法により
関節の柔軟性と血行促進 筋力強化運動をします。
○ 脊椎分離症
中高生 大学生でスポーツを激しく休みなく続けていると背骨の関節分部の骨に疲労骨折がおこり
脊椎分症になっていることがあります。 怪しい症例はレントゲン検査をします。
脊椎分離には新しい新鮮なものと、陳旧性(過去に起きたもの)とがあり対応が違います。
鑑別が大切! 必要があれば直ぐに医師を紹介し適切な処置をします。
専門医師とネットワークを作っています。
○蜂窩織炎(ほうかしきえん)
足のむくみと痛み、微熱訴え来院。
全体的にむくみと発赤があります。
感染症の疑いがあります。よく患部を観察し擦過傷などの小さな傷口や爪の根本の衛生状態など確認。
問診で症状の経緯を聞くことでおおよそ見当がつきます。
医師に紹介状を書き血液検査をしてもらい抗生物質を飲むことになりました。
的確な鑑別が必要です。
○帯状疱疹
特に原因がなく脇の周りが痛む、腰から股関節周りが痛む 首筋から頭まで痛む。
日常ではよく患者さんが訴える症状ですが、しっかりとした鑑別が必要になります。
帯状疱疹の特徴である水疱形成は、時々数日してから発症することがあります。
患者さん自ら貼った湿布のかぶれとの鑑別もしなければいけません。
当症例は、初日では鑑別できず筋肉の痛みとして治療しましたが、翌日 小さな水疱
(あたかも湿布のかぶれ)を発見したので、医師を紹介して検査をしてもらいました。
○痛風発作
足が急に痛くなり歩けないと訴え来院しました。
特に外傷(ひねる、ぶつける)に心当たりがありません。
既往を聞くとおおよそ見当が付きます。
健康診断で尿酸値の値が高かったことがある。前日 たくさん汗をかいた。その後おいしい冷たいビールをたくさん飲んだ。痛みの部位は親指の付け根、アキレス腱の付け根、捻挫したときの腫れとは違い赤みで少し光沢がある。
このような事柄から、痛風発作が疑われます。
痛風発作は親指だけとは限りません。また仮性痛風様の症状も多く見られます。
当院ではすぐに病院を紹介し鎮痛剤を処方してもらいます。
高かった尿酸値は発作を起こすと、血液検査をしても正常値に戻っていることもあるようですが、全身疾患ですので
医師の指示に従い生活習慣を見直しましょう。
○仮性痛風 腰痛
腰の痛みを強く訴え来院しました。
局所を丹念に触診すると強く痛むところがありました。皮膚の表面は特に問題なく
圧痛(強く押すと痛む)部位に超音波観察装置で調べると深部に高いエコー反応があり、
整形外科にてレントゲン検査を依頼しました。
やはり尿酸値が少し高めだったこともあり仮性痛風を疑い、薬物療法で緩和しました。
○ 前骨間神経麻痺(ぜんこっかんしんけいまひ)
親指と人差し指の先端に力が入りません。そのため財布の小銭を拾うことやシャツのボタンが留められないと
言った症状がでてきます。
この患者さんは、ナンバリングを使って入場者の人数を右手で長時間カウントしていました。
二日してから異常を感じ来院しました。
指の運動検査をすると典型的な前骨間神経麻痺であることが分かりました。
ティアードロップサインと言って親指と人差し指で水滴を作ってもらいますが、
できなければ陽性です。
当院では整形外科の協力のもと薬物療法と電気(麻痺した筋肉のモーターポイントを選択)治療 温熱療法
マッサージ療法をして麻痺が回復しました。
○ 橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)
ある日、起床時に指のしびれ手首が挙がらない違和感を感じたにもかかわらず一週間様子をみて来院しました。
橈骨神経麻痺は、指があたかも幽霊の「うらめしあ~」の形を呈します。
既往歴を聞きます。
1 昨日深酒をしましたか?
2 床や机で寝ましたか?
3 手枕しましたか? ♥
上腕には大切な神経「橈骨神経」が走っています。神経は筋肉、軟部組織の間を走っていますが、
橈骨神経は骨の直ぐ傍を螺旋状に走っています。
いわゆる逃げ道のない状況下で神経が圧迫されると麻痺をきたします。
早期診断が必要ですから、決して様子を見ることはやめてください!
当患者は1ヶ月かかりましたが、以前と同じ運動ができるようになりました。
麻痺の回復は個人差があります。長期をもっても回復しない方は手術が必要になります。
○傷口の治療(湿潤療法)
夏井睦先生が推奨する消毒を使わず、水で良く洗い保湿性の良い被覆材で治療する方法です。
当院でも軽度の擦過傷、水ぶくれ等によく使用します。たいへん良くきれいに治ります。